高性能林業機械のご紹介

 高性能林業機械とは、「2つ以上の仕事を一つの工程の中で出来る機械」のことを言い、従来のチェーンソーや林内作業者等の機械に比べて、作業の効率化、身体への負担の軽減、安全性の向上等の面で優れた性能をもつ林業機械です。
 主な高性能林業機械として、フェラーバンチャ、ハーベスタ、プロセッサ、スキッダ、フォワーダ、タワーヤーダ、スイングヤーダなどがあります。
 県内の事業体では、高性能林業機械の導入が急速に進み、平成30年度には5年前の約2.1ばいにあたる367台が導入されています。

フェラーバンチャ(伐倒・集積)

立木を伐採(フェリング)し、切った木をそのまま掴んで集材に便利な場所へ集積(バンチング)する自走式機械。チェンソーに代わり、最も危険な伐倒作業を担う。

ハーベスタ(伐倒・枝払い・玉切り・集積)

従来チェンソーで行っていた立木の伐倒、枝払い、玉切りの各作業と玉切りした材の集積作業を一貫して行う自走式機械。

プロセッサ(枝払い・玉切り)

林道や土場などで、全木集材されてきた材の枝払い、測尺、玉切りを連続して行う自走式機械。

スキッダ(集材)

丸太の一端を吊り上げて土場まで地引集材する集材専用の自走式機械。主として伐開された林地内で使用される。

フォワーダ(集材)

玉切りした短幹材をグラップルクレーンで荷台に積んで運ぶ集材専用の自走式機械。

タワーヤーダ(集材)

簡便に架線集材できる人工支柱を装備した移動可能な集材機。急傾斜地での作業に向いている。

スイングヤーダ(集材)

主索を用いない簡易索張方式に対応し、かつ、作業中に旋回可能なブームを装備する集材機。建設用ベースマシンに集材用ウィンチを搭載し、アームをタワーとして使用する。